シングルマザーにとって、自分しか働き手がいない状況で、保育園に入園できないというのは死活問題ですよね。
私もシングルマザーですが、通っていた保育園に退園を迫られ、しかもその後の入園審査も落ちてしまい、保育園に入れないという危機を迎えたことがあります。
しかし、自分で行動を取ったことによって結果的に保育園に入ることができました。
今回は、シングルマザーなのに保育園に落ちた際に、実際にどんな行動を取れば良いのか?私の実際の体験談に基づいて解説していきたいと思います。
今保育園に入れなくて悩んでいるシングルマザーの方のお役に立てれば幸いです。
【実体験】シングルマザーなのに保育園に落ちた
行政によって違うかもしれませんが、私の住んでいる地域では、毎年11月半ばまでに入園の申し込み、もしくは入園継続の申し込みをする必要があります。
ここで入園に申し込まなければ、翌年度の4月の入園には間に合わず、待機になるか、空き次第入園という形になります。
保育園を退園になった経緯
そもそも、もともと保育園には入っていたんです。
子供が2歳になる少し前に入園した保育園に1年ちょっと通っていて、次の年ももちろんその園を継続するつもりでした。
ただ、私の場合は子供にちょっと言語の遅れがあって、心配したので病院に連れて行ったんですね。(発達外来的なところ)
この話をするとかなり長くなるので別の記事に詳細は書いているのですが、そもそも1歳頃から発達の遅れがあって、保健師さんとも何度も面談をしていましたし、保育園側でも把握していました。
診察してくれる病院がないかずっと探していて、何度も問い合わせていましたが、

まだ小さいから様子みましょう
としか言われず、ようやく診察してくれる病院を見つけたところでした。
病院に行ったことを報告しただけで「退園してくれ」
病院に行きましたが、緊張や人見知りもあり、私の子供は結局診察室にも入ることができなかったため診察はできず・・・
その時は病院の先生と今の現状をお話しして、おおよそこんな病気(障害)の可能性があるね〜という話をされただけに留まりました。
で、もちろん保育園にも診察を受けたことを報告。
そうしたらなんと、その数日後に園長から

うちでは見きれないので退園してください
と言われました。
病院で診察を受けたのが10月の末日。
11月半ばまでには、入園・転園・継続のいずれかの申請を役所に出さなければいけません。
園長から退園してくれと言われたのが11月の半ば直前だったので、これから新しい保育園探しをしなくてはいけない状況になりました。
・・・全然納得できない!!!
もちろん保育園にも役所にも何度も抗議しましたが、受け入れてくれることはありませんでした。

退園してください。

もう見れません。
の一点張り。
ちなみに、この園は『障害児保育』も行っていて、市の認可も受けている園だったので、なおさら納得できませんでした。
転園を申し込むも『待機児童』に
もともと通っていた保育園にこだわっていても仕方がないので、転園届を出しました。
まあ、というか「見たくないです」と言われているようなものなので、その園に通わせるのも嫌ですよね。
向こうが面倒見る気ゼロなんですもの。
しかし、もともと待機児童がいる地域ということもあって、当たり前にそんなに簡単に入園できる園が見つかるわけもなく・・・
翌月の『入園見込み通知』では、もちろん落選。
「あなたのお子さんは待機児童になりました」
の一文を見たときには、絶望的な気持ちになりましたね。
だって、私シングルマザーですよ?笑
私以外にお金を稼いでくれる大人は1人もいないのに、保育園に入れなかったらどうやって生活すればいいの?って感じじゃないですか。
子供と一緒に野田れ死ねってことかって、本気で思いましたね。
保育園に入園するために行った対処法
ただ嘆いていても事態は好転しないので、とりあえず自分のできることをひたすらやることにしました。
無認可保育園を探す
市の認可保育園が無理なら・・・と、まずは無認可保育園を探すことにしました。
・・・が、私の住んでいる地域の政策で、もともと無認可保育園だった小規模保育園も、ほぼ全てが認可保育園になってしまっていました。
ようやく見つけた無認可保育園に問い合わせてみても、「〇〇(某生命保険会社)にお勤めの方専門の保育園なんですよ・・・」って言われたりとか。そんなところしかありませんでした。
他の小規模保育園は全て認可保育園なので、結局は市役所の入園審査に通らなければ、保育園に入ることができません。
市役所に抗議する
無認可保育園に入れないとなれば、結局また市役所に逆戻り。
とりあえず市役所に抗議しました。
- 自分以外に収入を得ている人がいないのに、保育園に入れなかったらどうやって生活すれば良いのか。
- 点数は高いはずなのに、入園できないのはおかしい。
- そもそも退園させられた保育園は障害児保育をやっているはずなのに、なぜ退園させられなければいけないのか
などなど、とにかく思いつく限りの矛盾点を上げて何度も抗議しましたね^^;
相当うざいやつだったと思いますが、黙っていても誰も助けてなんかくれません。
・・・ですが、市役所からは

保育士が足りないので
としか言われず。
全く話になりませんでした。
児童相談所に相談する
次に、自分の住んでいる自治体の児童相談所に連絡してみました。
相談員の年配の女性がやさし〜く話を聞いてくれましたが、結局

管轄が違うから、何もできないのよね〜
と言われて終わりました。
ただ、住んでいる地域によっては、もしかしたら何かしら対応してくれる可能性もあるので、児童相談所に連絡するのもありかと思います。
法務省に連絡する
市の行政機関がダメなら、今度は都道府県の機関だ!ということで、法務省に連絡しました。
なぜ法務省かというと、そもそも
っていうのは、人権侵害なのではないかと考えたからです。
というか、まだこの時点では障害と決まってもいないですからね。
色々事例を見ると、『車椅子だからと美容室の入店を断られた方の訴えにより、人権侵害を認められた』という事例もありました。
障害と診断されてもいないのに、一方的に退園しろ!なんて、人権侵害に該当するでしょって思ったんですよね。
でも、法務省に連絡して状況を説明したら、法務省のおっさんが

そんなこと言われてもね〜
みたいな感じで、全然相手にしてくれませんでした。
今思い返してもムカつきます。
【最終手段】行政相談に連絡
最終的に行き着いたのが、『行政相談』という窓口でした。
ここは国の機関で、市町村や都道府県の行政機関のクレームなどを受け付ける機関です。
法務省で嫌な思いをしたので、あまり期待はしていませんでしたが、電話に出た担当の方に今までの経緯を話して、保育園に入れなくて困っていることを伝えました。
そうしたら、意外にも

それは大変でしたね。

保育園も市も、全然努力してるとは思えませんね。

こちらから市役所に問い合わせてみます。
と言ってもらえました。
もうね、電話切ってから泣きました。
だって、今までずっとどこにも相手にしてもらえなくて、ようやくまともに話を聞いて、しかも対応までしてくれる場所が見つかったんですから。
その数十分後に、市役所に連絡してくれたと、報告の連絡もありました。

その時の担当のおじさん、本当にありがとうございました!
【その後】市役所から連絡が来た
行政相談に連絡した日の夕方に、市役所から連絡が来ました。

お話があるので市役所に来てください
って言われたので、めっちゃビビりましたけど^^;
数日後に市役所に行ったところ、

保育園に入れないとは言っていない

今市役所でも調整している
みたいなことを言われました。
・・・は?って感じでした。
だって、ずっと

保育士が足りないので入れません
って言われてたんですよ?
国の機関から言われないと、あんたらは動かないのかと。
私が連絡していなかったら、ただ
「入れないものは入れません」
の一点張りで終わらせられたんだろうなって思いましたね。
【結果】無事に4月から転園できた
その後、4月から市の認可保育園に転園することができました。(もともと通っていた保育園は、3月末までは保育するという決まりだったので)
結果的に、新しい保育園の先生方はみんな良い先生で、子供も徐々に言葉も喋れるようになってきて、転園して良かったです。
前に通っていた保育園には退園騒動以前から不信感しかないので、むしろ良い機会だったのかなと思います。
自分が動かなければ誰も助けてくれない
今回私が身をもって実感したことは、
自分が動かなければ、誰も助けてくれない
ということです。

自分はシングルマザーだから

子供の面倒を見ながら働くことはできない

保育園に入れないと働けない、生活できない
そう心の中で思っているだけでは、誰も救いの手を差し伸べてくれることはありません。
私のように、いきなり退園してくださいと言われ、途方に暮れる可能性だってあります。
対応を求めるなら上へ上へ
この記事を見ているということは、おそらくシングルマザーなのに保育園に落ちて困っている方だと思います。
市区町村の機関に連絡しても何も対応が変わらない場合は、都道府県の機関、さらには国の機関に連絡するなど、もっと上に上に対応を求めることで、現状が変わる可能性があります。
今困っている方はとにかく電話できるところに片っ端から電話してみてください。
私が連絡した法務省や、行政相談でも良いと思います。
どこかしら対応してくれるところが見つかる可能性があります。
それから、保育園や市役所との話し合いの時は、必ずボイスレコーダーなどで録音しておくようにしましょう。
電話するときのポイント
電話をして対応を求めるときには、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 問題を簡潔に伝える
- 自分が何を求めているのか明確にする(相手にどうして欲しいか)
- 今の現状をわかりやすく説明する
大きくこの3点です。
問題を簡潔に伝える
まずは、現状の問題を簡潔に伝えます。
例えば私の場合は、
ということが問題です。
まずは自分が今ぶち当たっている問題について簡潔に話しましょう。
自分が何を求めているのか明確にする
問題を簡潔に伝えたら、
という要望を伝えるようにしてください。
自分の要望を伝える前に、今現状こんなことで困っている、市役所や保育園の対応が悪いという経緯を伝えても、相手は結局何をして欲しいのかわかりません。
自分の要望を伝えることで、話を聞いている最中に相手は自分が何をすべきなのか考えてくれますし、もしそこでは解決できない問題であれば、最初に対応できるか否かを伝えてくれるはずです。
今の現状をわかりやすく説明する
ここまで話を聞いてくれるようであれば、今の現状をわかりやすく説明しましょう。
できれば時系列でわかりやすく説明できると良いですね。
例えば私の場合は、
- 子供に発達の問題があったため病院に行った
- 病院に行ったことを伝えただけで、通園している保育園から退園してくれと言われた
- 転園届を出したが入園できる園は見つからなかった
- 現在自分は母子家庭のため、入園できなければ働くことができない→生活に困る
- しかし、市役所は『保育士が足りないから入れる園はない』の一点張りで対応してくれない
みたいな感じですね。
大事なことが伝わるように、まずは自分の感情は抜きにして、事実のみを伝えるのがポイントです。
最悪の事態に備えて副収入を確保しておくことも大事
唐突ですが、現在私は、ブログでお金を稼ぐことができています。
保育園の退園騒動があったときには、まだまだ稼げている金額が大きくありませんでしたが、現在は自分が記事を書かなくても月に40万円以上は稼ぐことができています。
もちろん子供を見ながらブログで稼ぐことはかなり大変ですが、もし保育園に入れなかったとしても、子供のお昼寝時間や朝起きる前など、子供の就寝時間を利用してブログで稼ぐことも考えました。
これが、もし昼間の事務の仕事だけ、パートの仕事だけ、みたいな感じだったら、もっと絶望的な気持ちになっていたと思います。
だって、保育園に通うことができなくなったら、せっかく勤めていた会社を退社しなくてはいけない状況になってしまいますよね。
いきなり収入が0になってしまいます。
失業手当が出ますが、保育園に入れなくて退社する場合は『自己都合』になるので、3ヶ月間はもらうことができません。(2020年9月からコロナウイルスの影響で2ヶ月に変更されました)
ブログなら自宅で好きな時間に稼げる
ブログなら、自宅で仕事をすることができますし、働く時間も関係ありません。
もし私のような事態になっても、少しでも収入を得ることができます。
これからの時代、ネットビジネスの知識を身につけて、稼ぐ力を身につけることができていれば、もしもの事態に備えることができると考えています。
現時点では保育園に入園できないことに困っていて余裕がない状況だと思いますが、もし状況が落ち着いたら、私のような働き方について考えてみてください。
こちらの記事では、お金を稼ぐブログの始め方について具体的に解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね↓
まとめ:1人で抱え込まずに行政をフル活用しよう
今回の記事では、シングルマザーの私が保育園の審査に落ちたときの対処法について解説しました。
普段私たちが接するのは、市区町村の役所が多いと思いますが、他にも行政機関はたくさんあります。
そういったところにまずは片っ端から連絡をして、自分の味方を見つけましょう。
シングルマザーには、本来こういうことを相談できる夫という存在がいないので心細く感じるかもしれませんが、絶対にあなたの力になってくれる人はいるはずです。

この記事が、1人でも多くのシングルマザーの方の力になれば幸いです。
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